統合失調症の名称

統合失調症は、つい最近まで、精神分裂病といわれていました。この名称は、日本では明治時代にはいってきたものです。ドイツ語のSchizophrenieに対して、精神分裂病と翻訳されました。

精神分裂病の「精神」の部分は、もともと心理学的なニュアンスで使われたものです。つまり知性・理性などを意味するもので、通常で使われる精神とは、意味が違います。ところが日本においては、精神分裂病という名称が、誤解を生んでしまう結果となりました。

精神分裂というところから、精神が分裂する病気だと受け取られ、理性が崩壊する病気だと、誤って認識されてしまったのです。患者や家族は、精神分裂病という病名に対しての偏見に悩まされました。

そこで、2002年に名称が変更されることになりました。日本精神神経学会総会により、英語のschizophreniaに対して、統合失調症と翻訳されるようになったのです。しかし、統合失調症という名称は、まだまだ定着していないといえるでしょう。

欧米においても、schizophreniaという名称に対して、極度の偏見があるようです。学問的にも適切ではないということで、病名変更の運動も行われています。それによると、schizophreniaという名称は、脳が原因でおきる病気をすべてひとくくりにしてしまうのだそうです。医学的に適切でないばかりか、社会的な問題をまねく恐れがあるのだとか。

統合失調症にかわる病名としては、ドーパミン異常調節症というものが、候補にあがっているそうです。

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