統合失調症と暴力

統合失調症になると、暴力をふるうようになるのでしょうか。暴力をふるう場合も、暴力をふるわない場合も、どちらもありえます。

統合失調症というものは、患者自身が症状にふりまわされてしまうものです。たとえば、妄想の症状がひどいときには、幻聴がかなりあります。その内容はさまざまですが、暴力的なメッセージがあれば、それにしたがって暴力をふるってしまうかもしれません。たとえば、「目のまえにいる人間は敵だ。倒さなければ、やられる。」といったことです。

なかには、殺人にかんする幻聴もあります。それが自分への殺人メッセージであれば、自殺してしまうこともあります。他人への殺人メッセージであれば、かなりの暴力になってしまうでしょう。

そこまでいかなくても、統合失調症時に興奮が激しいと、自己防衛のために暴力的になってしまうこともあります。たとえば、無理矢理に病院に連れていかれる場合には、そういったことがおきるでしょう。こういう場合は、他人に危害を与えようと考えているわけではありません。

ごくまれに、精神症状が犯罪行為へと発展してしまう事件もあります。しかし、統合失調症患者が事件をおこした場合、ふつうの事件よりも、よりセンセーショナルな報道のしかたをされるものです。そこには、統合失調症への偏見がないとはいえないでしょう。

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