統合失調症の薬物療法には、いろいろな薬物が欠かせません。新種の薬物も開発されていますが、それにつれて問題も起こっています。
最近では、いままでの抗精神病薬よりも、さらに効果の高い薬物が登場しています。陽性症状だけでなく、陰性症状にもすぐれた効果があり、非定型抗精神病薬と呼ばれています。
新しいタイプの薬物として開発され、いまや治療の主流となっています。日本において使用できる非定型抗精神病薬は、アリピプラゾール、ペロスピロン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、です。
非定型抗精神病薬は、実際に
統合失調症の治療を向上させたといっていいでしょう。しかし、あたらしい問題として、
副作用というものがあります。オランザピン、クエチアピンというふたつの薬物が、まれなことではありますが、糖尿病・高血糖をひきおこすことがあるのです。このような
副作用にも、注目すべきでしょう。
よくある
副作用としては、黒質線条体系のドーパミン拮抗作用を原因とするパーキンソン症候群があります。ほかにも、アカシジア、口の渇き、眼のかすみ、錐体外路症状、ムスカリン拮抗作用を原因とする便秘、抗ヒスタミン作用による眠気、抗アドレナリンα1拮抗作用による低血圧、などがあります。