統合失調症においては、薬物療法によって陽性症状の改善が可能になります。しかし、自分が精神病であるという自覚を、なかなか持つことのできないケースもあります。
ちなみに、自分の病気を自覚することを、病識といいます。病識がない場合、服薬を自分勝手にやめてしまい、症状を再発させることがあります。
統合失調症の病識は、とても重要です。病気との折りあい、治療意欲を向上させるためにも、
心理療法を行ったほうがいいでしょう。
心理療法をするべきなのは、患者本人だけでなく、家族も同様なのです。
統合失調症の患者には、もともと非社会性、内閉性、過敏性、といった特徴があります。こういったことが、社会適応・対人関係への障害になってしまいます。状況を改善するためには、やはり薬物療法と
心理療法が、ともに必要になるでしょう。
心理療法では、セラピストとの対話を通して、対人関係でのストレスについて話しあいます。そこで自分の症状について考え、いままでの人間関係や社会生活で思いどおりにいかなかったことを話します。
心理療法を進めていくうちに、患者はだんだん自分の病気について理解するようになります。それにつれて感情表現力もまた身についていきます。他人の感情も、少しずつ理解できるようになります。
こうしたことを重ねるうちに、服薬を守ることができるようになり、
統合失調症の再発を防ぐことにつながっていきます。