統合失調症の症状は、その内容によって、「陽性症状」と「陰性症状」に区別することができます。
陽性症状の特徴として、知覚の障害というものがあります。ありもしない知覚を、まるで本当のことのように知覚してしまう症状で、幻覚といわれています。
統合失調症の患者で、幻覚を感じているひとは、知覚の原因となっているものが、実際にあるのだと信じてしまいます。宇宙人が通信してくる、悪魔がうるさい、など日常に
妄想的な解釈がはいってしまうのです。
妄想性障害とよばれるものは、発症が成人してからのケースが多いのです。
妄想されることは、あまり特別なことではありません。おかしな病気をうつされる、誰かが後をつけている、といったことです。つまり、本当の生活でも、あってもおかしくない事柄を話すのです。
妄想の一種として、
嫉妬妄想があげられるでしょう。
嫉妬妄想というのは、配偶者が不貞をしていると信じ込むことです。たとえば、洋服についたなにかのしみや、帰宅時間の遅れなどを、むりやり不倫と結びつけます。
被毒妄想という症状もあります。被害
妄想の一種でもあります。
被毒妄想の患者は、同居しているひとに毒を盛られることを恐れて、食事をひとりでしたがります。また、他人が作った食事に毒が入っていると思い込み、食べることができません。
そのため家族がいても、部屋でこっそり食事を作るようになります。
恋愛妄想という症状もあります。自分がある特定のひとに、愛されていると思いこむことです。つまり
恋愛妄想の患者は、自分がロマンスの対象であり、愛されていることを信じこんでしまうのです。しかし、その相手は誰でもいいわけではありません。ロマンスの対象となるべき相手は、社会的地位を持っており、一般的に有名人であることが多いのです。
恋愛妄想の場合は、相手にたいして大量のラブレターを出したり、時間に関係なくひっきりなしに電話をしたり、実際に家に訪ねていったり、といった行為をくりかえします。また、相手をつけまわすこともあり、ストーカー行為へと発展する可能性もあります。