体感幻覚

統合失調症においては、さまざまな幻覚が生じます。幻覚というのは、実際にはないはずの感覚が、実際にあると感じてしまうことです。統合失調症の患者は、幻覚がおきても、それが幻覚だと感じられないことがよくあります。

体感幻覚というのは、体性感覚の幻覚です。これは、幻触という幻覚に似ています。幻触は、くすぐったいといった単純なものから、誰かになでられたり触られたりするといった、妄想的な感じ方まで、さまざまです。

体感幻覚は、この幻触と皮膚感覚などが合わさった幻覚のことをさしています。皮膚感覚には、なにかが接触しているという触覚、押されているという圧覚、痛いという痛覚、熱い・冷たいという温度覚など、いくつかの種類があります。つまり体を通して感じられる、すべての幻覚が体感幻覚ということになります。

統合失調症における皮膚感覚は、骨がぐずぐずと崩れる感じ、頭の中がねとねとする感じ、体のなかに異物のような出っぱりがある感じ、脳味噌がとけた感じ、などの妄想的な訴えになります。 通常は感じることのない、異常な感覚があることがわかります。

統合失調症の場合、電車にのっているときに、内臓がぐずぐすと崩れていくような体感幻覚を味わうことがあります。体が内側から腐って、そのまま死んでしまうと思いこんだりします。

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