統合失調症患者には、
自我意識の障害がよくみられます。
自我意識の障害とは、わかりやすくいうと、自分と他人を区別することへの障害です。つまり、自己モニタリング機能に障害があることになります。自己モニタリング機能がきちんと作動していれば、ふつうのひとだということになります。
ふつうのひとは空想しているときに、自分の頭のなかで声がしたとしても、それが自分以外の声だと感じることはありません。
統合失調症患者の場合は違います。自己モニタリング機能に障害があるため、自分の頭のなかで声がしたら、それは外部からの声だと感じるのです。
つまり幻聴が生じることになります。これは、音声に限ったことではありません。自分の思考と他者の思考も区別することなどもできなくなります。自分の考えが盗聴されてしまう、といった被害関係妄想につながるわけです。
また、
自我意識の障害のひとつとして、他人によって感情・思考・行動が支配されていると思い込みます。 これには、以下のような症状があります。
他人の考えが、自分のなかに入ってくると感じる考想(思考)吹入。
自分の考えが、他人に奪われていくと感じる考想(思考)奪取。
自分の考えが、他人に伝わっていると感じる考想(思考)伝播。
自分の考えが、他人に知られていると感じる考想(思考)察知 。