統合失調症の症状の
経過は、だいたい3つの時期にわけることができます。
1つめの時期は、前兆期ー急性期であり、病気のはじまりの期間をさします。
2つめは、休息期ー回復期で、病気の途中経過の期間です。
3つめは、慢性期で、最終状態の段階です。
統合失調症患者の場合には、以下のような症状があらわれます。
前兆期には、自分をとりまく環境がさわがしく、奇妙に感じられます。不安、不眠、焦燥感、抑うつ症状が強くなります。完全な発病にいたるまでが長かったり、この時期の症状は目立たないこともあります。
急性期には、妄想・幻覚に代表される陽性症状があらわれます。精神が不安定なので、問題行動を起こすことがあります。
この段階で、家族が異常に気づきはじめます。発病して1か月から数か月の期間があります。この時期を短縮することは、薬物治療によって可能ですし、このあとの治療のためにも大切だとされています。
休息期には、陰性症状がおこります。なにもしたくない、なにもできないといった、無気力状態の時期です。この時期は、急性期の後で疲労しているとされ、回復のためには休息が必要になります。
回復期に入ると、だんだんまわりの世界に目を向ることができます。病状に応じた社会復帰への行動がはじまります。いろいろな社会復帰訓練プログラムをつかって、生活体験を広げていきます。
慢性期には、統合失調症が発症して3年から5年以上たっています。病状は安定していますが、感情が乏しくなるといった陰性症状が目立ちます。抑うつ状態が続くため、ゆっくりと社会適応をはかることが大切です。
各時期の長さは、個人差のはげしいものです。