統合失調症の歴史 2000年代

統合失調症歴史は古いものです。古代文明においては、すでにこの病気の存在がうかがえます。

古代エジプトにおいては、統合失調症のような症状が、パピルスから作られた文書に述べられています。また、アレタイオスというローマ帝国の医師が記した書物にも、統合失調症の症状を想像させるような記載があります。

日本の歴史においても、万葉仮名にものくるはし(風狂)、ものくるひ(毛乃久流比)という言葉があるのです。古代において、精神病という概念があったわけです。同じ時代のヨーロッパでは、精神病が悪魔によっておこるものとされ、大変恐れられていました。そのため、魔女狩りのいけにえとされて、火あぶりに処されたこともあるようです。

日本では、精神病への対応は、きわめて人道的でした。当時の法律集であった養老律令に、その事実がのっています。精神病であった場合、租税の免除、刑罰の軽減がはかられていたとか。

近代日本においては、統合失調症患者にロボトミー手術を施すような歴史もありました。もちろん現代においては、きちんとした治療を受けることができます。

2002年になると、1937年から使われてきた「精神分裂病」という名称が、「統合失調症」へと変わることになりました。古い名称では、精神が分裂しているようなイメージがあり、さまざまな誤解や差別を生みだしていたからです。日本精神神経学会の決定により、厚生労働省が新名称を全国に通知しました。

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